
曹洞宗
吉国山 龍華院
三十五世住職 長井大道
平成三年生まれ。
駒澤大学仏教学部卒業後、大本山永平寺にて三年間安居。令和元年龍華院三十五世住職を拝命。
駒澤大学在学時代、仏教生誕の地である古代インドの思想とその実践体系に感銘を受ける。以降、仏教哲学、インド哲学、禅文化、坐禅、ヨーガなどを学ぶ。大乗仏教徒として日々教学と実践に励んでいるが「肉体は眼に見える心であり、心は眼に見えない肉体である」という身心一如の教えに則り、まずは心の動きよりも遥かに捉えやすい肉体の動きを足掛かりとする行法を柱に据える。いま心を注いでいることは、世尊の八正道や聖パタンジャリが定めたヨーガの八支則。趣味は書道。敬愛する書家は褚遂良と米芾。休日は、今は亡きハチワレのクロと入れ代わるようにやってきた、ひと懐っこい飛び三毛のチビと戯れている。夢はインドとネパールを旅行すること。


副住職 長井心道
平成六年生まれ。
駒澤大学大学院修士課程修了後、長崎県晧臺寺専門僧堂にて安居。令和六年龍華院副住職を拝命。
修士課程時代、古典チベット語を学び、チベット仏教における中観思想を研究。チベット仏教最大宗派ゲルク派の開祖ジェ・ツォンカパ(1357-1419)の一切法は無自性だからこそ縁起が成立するという中観思想と仏教の全ての教説はブッダになるための一つの道として矛盾なく統合されるという『菩提道次第論』の教えに感化され、仏教に対する信仰を篤くする。趣味は語学、将棋、料理。英語、古典チベット語、サンスクリット、パーリ語を学んでいるが、どれも悪戦苦闘している。棋力はアマチュア四段。尊敬する棋士は大山康晴十五世名人。この頃和食の素晴らしさを再認識している。夢はインドとチベットを巡礼すること。

先代住職 長井龍道 略歴
昭和十八年 東京生まれ。
昭和三十七年 東京都立日比谷高校卒業。
昭和四十三年 東京大学経済学部卒業。
同年 東洋信託銀行銀座支店勤務。
昭和四十五年 鳥取県大樹寺住職鎌谷仙龍老師に就いて出家得度。
同年 愛媛県瑞應寺専門僧堂にて安居。
昭和四十七年 大本山永平寺にて安居。
昭和四十八年 駒澤大学大学院修士課程入学。
昭和五十三年 同大学院博士課程修了。
昭和五十八年 大本山永平寺東京別院の講師に就任。
平成十四年 龍華院三十四世住職を拝命。
以降、荒れ果てていた龍華院の本堂、客殿、庫裡、境内の再興及び整備に尽力する。
平成二十五年 九月二十九日遷化。
大本山永平寺御開山道元禅師の主著である『正法眼蔵』を生涯に亘って参究。著書に『道元禅より見たる 般若心経解説』(仏教企画)がある。
